森林文化アカデミーでは、伝統的なものづくりを継承する活動に力を入れています。昔から使われてきた生活道具は、その多くが木や竹や蔓など、身近な森の資源で作られてきました。まさに森林文化の蓄積なのです。
上の写真は提灯の制作行程の見学。岐阜県には、和傘や提灯など特産の和紙を使った工芸品があり、日本一の生産量を誇ります。学校の恵まれた立地を生かし、このような周囲の工房を見学して回ります。
上の写真は和傘のある部品を作る、日本でただ1ヶ所の木工所です。この木工所も岐阜市の近くにあります。ここでは、部品の材料である「エゴノキ」を伐る人が亡くなってしまい、生産が途絶える危機に瀕しました。そこで森林文化アカデミーが中心となって、エゴノキの森づくりや収穫にも関わっています。それが冒頭の写真です。(エゴノキプロジェクトを参照)
森林文化アカデミーの学生の中には、こうした伝統工芸の後継者を志す学生もいます。上の写真は、和傘の部品を新しい加工方法で作る研究を学生が行っている様子です。
「ものづくり」だけでなく、「森づくり」や「人づくり」を通じて地域が誇る森林文化を支えています。