林業を学ぶエンジニア科の若い学生たちを対象に、はじめて竹細工の授業を実施しました。彼らは夏に竹林整備も体験しており、竹を伐ること、使うことを一貫して学んでもらうことにしたのです。ものづくりを学ぶ学生との合同授業です。
 この授業、森林文化アカデミー卒業生で長良川鵜飼の鵜籠をつくる職人、鬼頭伸一さんと前西千寿香さんが指導に当たりました。

「節のとこは繊維がこうぐるっと回ってて・・・」

まずは丸竹をヒゴにするのに一苦労。見てる方がドキドキ。

底の「六つ目編み」を開始。CAD図面を用意するのが、さすが元エンジニアの鬼頭さん。

縁のところがいちばん難しい。若きエースの前西さんがお手伝い。

「オメェそうじゃねェだろ、貸してみろ!」優しい鬼頭さんはそんなことは言いません。

ちょっとユニークな形してるけど、よくできました。


 いま、竹は増えすぎて邪魔者扱いされがちですが、こんなに優れた素材であることをこれから林業の現場に出てゆく学生たちに体験してほしい、というのがこの授業のいちばんの思いでした。じっくり2日間竹と向き合って、きっと伝わったと思います。


「蜜蝋(ミツロウ)を作りませんか?」山村づくり講座の授業でニホンミツバチを飼っている津田さんから、お誘いをいただきました。それは楽しそう!さっそく、ものづくり講座と合同で課外授業です。

巣をザルで漉しながらお湯に溶きま〜す

溶けてきた溶けてきた

ドレドレ触ってみよう。あぁ〜指先で固まっちゃったよ〜

お水で冷やしま〜す

巣はこんな感じ。おぉっまだ蜜いっぱいあるぞ

舐めてみよう。うんめぇ〜!

固まったロウをもう一度、布で漉します。

コトコト。お料理ですね、これは。

もう一度冷やして固めます。不純物がなくなって綺麗!

固まったロウを油と混ぜます。今回はエゴマ油85g:蜜蝋15g

湯せんをしてトロトロに〜

できたできた!

スプーンに塗っちゃおう。スリスリ

蜜蝋仕上げのスプーン完成〜
この蜜蝋づくりを始め、渋柿からつくる柿渋や、エゴマを絞ってつくる荏油なども、伝統的な塗料も考えてみれば森林文化そのもの。きちんと組み立てて正規の授業化しよう!と津田さんと話したのでした。

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