グリーンウッドワークは、森林文化アカデミー。
日本で初めて2006年に教育に採り入れて以来、
グリーンウッドワークの研究・開発・普及をリードしています。
グリーンウッドワークとは、身近な森から生の木を伐り出し、人力の道具で割ったり削ったりして、小物や家具を作る木工のことです。生の木を英語で「green wood グリーンウッド」と言うから、そして環境に優しい「グリーンな」方法で加工するから、こう呼ばれます。
小さなものでは子どものおもちゃや、スプーンやお皿などの食の道具。大きなものでは椅子やベンチ。暮らしに使えるいろいろなものを、自分の手で作ることができます。みずみずしく柔らかい生の木をサクサク削る。誰にでも気軽に楽しめる、まったく新しい木工体験です。
この木工が優れているのは、森と人を直接つなぐことができること。そのため森林文化アカデミーでは、2006年から日本で初めてグリーンウッドワークを教育に採り入れ、研究・開発・普及を行ってきました。
森林文化アカデミーの学生たちは、授業でグリーンウッドワークを体験するだけでなく、さまざまな講座にスタッフとして参加し、企画運営などグリーンウッドワークを生業としていくためのノウハウを学びます。
全国各地の森林ボランティア団体や自然学校がグリーンウッドワークを活動に採り入れられるよう、2015年度から「グリーンウッドワーク指導者養成講座」も始まります。年間6回程度の講座を通じて、道具の使い方や手入れの仕方、森の見方や材料の選び方、作品の作り方などを総合的に学びます。
一般向けの講座は、森林文化アカデミーの卒業生たちがつくるNPO法人グリーンウッドワーク協会が提供しています。
日本で初めてのグリーンウッドワークのテキスト「はじめてのグリーンウッドワーク」ができました。森林文化アカデミー准教授の久津輪 雅が共著者として執筆しています。(発行:グリーンウッドワーク研究所)