7/15(水)「岐阜の木工学校 飲み会」@東京

学校のブログで「飲み会」の告知を出していいのかどうか、ためらわれますが・・・(笑)。以前から行なっている、森林文化アカデミーと高山市の森林たくみ塾の合同学校説明会です。今年も東京での開催を企画していたところ、東京の会員制工房「Makers Base」さんが会場を提供してくれることになりました。「合同説明会」では堅苦しいのでドリンクを片手に「飲み会」形式で、会社勤めの人が帰りに立ち寄りやすいようノー残業デーが多い水曜日の夕方に、などいろいろアイデアを出していただき、こんなユニークな企画になりました。 森林文化アカデミーの木工教員・久津輪... More

かしも明治座の板葺屋根復元とグリーンウッドワーク

いま、岐阜県中津川市で大量のクリの板を人力で剥ぐ(へぐ)作業が進行中です。市内にある地歌舞伎の芝居小屋「かしも明治座」で石置板葺屋根を復元する工事が行われており、長さ45センチ、幅7~8センチ、厚さ6~9ミリのクリの板がなんと8~10万枚も必要なのだそうです。8月末までにすべて完成させる必要があるそうですが、うまくへげないために苦労されており、まだ完成は1割ほどとのこと。 写真提供:中... More

銀座に森林文化アカデミーがやってくる〜「グリーンウッドワーク体験」「木と森の学習会」そしてミニ学校説明会も

3/11〜16に銀座三越で「清流の国 森の恵み大賞 入賞作品展示会」というイベントが行われます。ここに、森林文化アカデミーから木工分野の教員・久津輪雅と、林業分野の川尻秀樹教授が参加することになりました。 私、久津輪が担当するのは、グリーンウッドワーク体験。写真のような「削り馬」という道具を1台持参して、生の木を削る感覚を味わっていただきます。ふだんは森の中で楽しむ木工です... More

入学試験のお知らせ

岐阜県立森林文化アカデミーでは、今春(平成27年度)入学を希望する人向けの入学試験を3月に実施します。木工や木育を仕事にしたいと考えている人は、ぜひ専門的な知識・技術を学んでください。 詳しくは、岐阜県立森林文化アカデミーHPを参照してください。 ◯森と木のクリエーター科 定員20人 履修期間:2年 ◆一般入試5 募集人数:若干名 出願期間:平成27年3月2日(月)~3月16日(月)【必着】 試験日:3月22日(日) 合格発表:3月23日(月) 試験会場は、岐阜県立森林文化アカデミー内(美濃市)を予定しています。 ◆受験資格 大学卒業(見込み者含む)の資格を有する者、又は同等の実務経験者(「同等の実務経験者」とは、例えば、高校卒業後に4年以上の就職した社会経験があることなどを示します) ◆試験科目 小論文(800字程度)複数の単語から論題を作成して論述... More

郷土工芸品フォーラム〜みんなで課題を共有する

公開イベントではないので告知していませんでしたが、森林文化アカデミーでこんなフォーラムがあります。材料の枯渇や後継者の不在など、岐阜県内の工芸品づくりに共通する課題をみんなで共有しようというものです。県庁の地域産業課のご尽力によって実現します。 このフォーラム、いくつかの点で画期的です。 まず県と市、産業課と教育委員会という垣根を超えてみんなが集まること。伝統的なものづくりには産業課が工芸... More

2/26-27 「夜の」駅前オープンキャンパスin岐阜

森林文化アカデミーでは2/26(木)と2/27(金)の夜間に岐阜駅前の岐阜シティ・タワー43で駅前オープンキャンパスを開催します。森林文化アカデミーへの入学を検討されている方はこの機会にぜひお越しください。来年度入学希望者もまだ間に合います! 希望者はこのブログの下にあるフォームから登録をお願いします。締め切りは2/25(水)16:30までです。もちろん当日参加も可です。 (基本的にこ... More

株式会社和える 矢島里佳さんに聞く、21世紀のものづくりと経営のこと

「ものづくりと仕組みづくりゼミ」では、新しい価値を新しい仕組みを通して発信している事例から学ぶゼミで、これまでいくつか見学に行ったり、非常勤講師を招いたりしてきました。前回は、「工房からの風」のディレクターであり、ヒナタノオト代表の稲垣早苗さんにお越しいただき、「つくる」を伝える人の重要さについて、お話しいただきました。(⇒こちらからどうぞ) 今回お越しいただいたのは、株式会社和える 代表取締役の矢島里佳さん。 (矢島里佳さん... More

2/21(土) イブニングトーク イギリスの籠づくりとNPO活動

イギリスの籠作家ヒラリー・バーンズ Hilary Burnsさんが岐阜にやってきます。ご自身の活動についてご紹介いただくスライドショー・トークを行います。籠づくりや、工芸を通じたNPO活動に関心のある方、ぜひお越しください。どなたでもご参加いただけます。 日時:2/21(土)17:00〜18:30 場所:美濃市番屋2号館(501-3701美濃市2632番地1)地図はこちら    徒歩2分のところに市営駐車場があります。地図はこちら 講師:ヒラリー・バーンズ氏(籠作家、Basketry... More

美濃和紙を知る・つながる・支える〜「コウゾ・プロジェクト」へ

 突然ですがクイズです。 「和紙がユネスコ無形文化遺産に登録」というニュース、お聞きになった方も多いと思いますが、登録されたのはどんな紙でしょうか?  このクイズにきちんと答えられる人は、極めて少ないと思います。森林文化アカデミーはこの紙が作られている美濃市にあります。そこで和紙の現状と課題を、ものづくり講座の教員と学生が学びに出かけました。 美濃和紙の里会館 船戸友数館長に解説していただく  まず無形文化遺産に登録されたのは、美濃の紙だけではありません。岐阜県の「本美濃紙」、島根県の「石州半紙」、埼玉県の「細川紙」の3つです。さらに、登録されたのはこれらの和紙(モノ)ではなく、伝統的な手漉き和紙の制作技術です。  こうした技術が世界的に評価されたこと自体はとても嬉しいことですが、現場で職人さんから話を聞くと、厳しい課題が浮かび上がってきます。  ひとつは原料。  無形文化遺産の紙は、国内産のコウゾのみを使います。本美濃紙では、最高級とされる那須楮(名称は那須ですが茨城県で生産)を使っているのですが、生産者が70〜80代で、今後10年以内に生産量が激減すると予想されるのです。  そのため若手職人の中には、自らコウゾを育て始めた人たちがいます。しかし高品質の紙をつくるためには夏の間、コウゾの幹から出てくる脇芽を絶えず取り除かなければなりません。紙漉きだけでも大変な作業なのに、膨大な手間がかかります。 美濃の手漉き和紙職人が自ら育てたコウゾ 手漉き和紙工房「コルソヤード」の澤木健司さん  もうひとつは道具。  紙漉きには「簀(す)」という竹製の道具を使いますが、「本美濃紙」は竹ひごの継ぎ目が紙に写らないよう工夫された「そぎつけ」の簀を使うことが条件なのです。写真上が普通の簀、下がそぎつけの簀。竹ひごの太さはなんと0.5mm以下です。 上・通常の簀、下・そぎつけの簀  1本1本を斜めにそいで継いであるのが分かるでしょうか。1枚の簀を作るのに2000〜3000本もの竹ひごをそがなければなりません。実は、これができる人がいないのです。というより、それだけの手間をかけられる人がいないと言った方が正しいかも知れません。  美濃に現存するそぎつけの簀はわずか10本ほど。職人たちはそれを修理しながら使っているのが現状です。使えなくなってしまえば、もう本美濃紙は作れません。 そぎつけ  美濃市で作られる和紙は「本美濃紙」だけではありません。他にもさまざまな手漉き和紙があり、機械漉きの和紙もあります。それらすべてを合わせて「美濃和紙」なのです。機械漉きの会社の方からは、これから原料の課題は手漉きと機械漉きの生産者が共同で取り組んでいくこともできるのでは、との心強い声もありました。 丸重製紙企業組合... More

アメリカの大学で木造和船づくり!〜こんな実習をアカデミーでも

まずは写真をご覧ください。美しい木造の和船です。これを作ったのは、アメリカの大学生たち。そして教えたのも、何とアメリカ人の船大工です。 ダグラス・ブルックスさん。帽子のロゴにも注目。 ダグラス・ブルックスさんは、アメリカ・バーモント州在住の船大工であり和船の研究者です。これまで5人の日本人船大工のもとで和船の技術を学び、日本各地の和船の調査も行ってきました。森林文化アカデミーでも講義をしていただいたことがあります。  日本の船大工は平均年齢が70歳以上とも言われ、技術の継承が危ぶまれています。長良川でも鵜飼漁をはじめとして和船が使われており、何とかしたいと思っているところです。そんな折、ダグラスさんがこの実習記録を送ってくれました。いずれこんな実習をアカデミーでも、との思いから紹介します。  この実習が行われたのはバーモント州のミドルベリー大学。1月に「January... More

「伝統工芸を支える〜長良川鵜飼と岐阜和傘」 2/1(日)東京でミニトークをやります!

森林文化アカデミー・ものづくり講座教員の久津輪です。 2/1(日)に東京で、「伝統工芸を支える〜長良川鵜飼と岐阜和傘」というテーマでミニトークをやります。 その日は森林文化アカデミーと森林たくみ塾の合同学校説明会なのですが、木工の分野に関心を持って何度も説明会に来てくださる方がいるので、何か毎回トピックを決めてお話をしてみようかということになったのです。そこで2/1は私がこのテーマでお話しします。 森林文化アカデミーではここ数年、岐阜県内の伝統工芸の継承をさまざまな形でお手伝いしています。1300年の歴史を誇る長良川鵜飼では、鵜を入れて運ぶための籠を作る職人に後継者がなかったため、森林文化アカデミーの卒業生が技術を学んで後を継ぎました。 また岐阜が日本一の生産量を誇る和傘は、材料のエゴノキを伐る人がいなくなり、森林文化アカデミーが地域の方々や全国の和傘職人とともに、エゴノキの持続的な収穫をお手伝いしています。また後継者の育成や、和傘を製造する機械設備の更新にも関わっています。 どれも試行錯誤の取り組みですが、伝統工芸に関心ある方はぜひ聞きに来てください。「そんなタイヘンなことになってたの!?」とびっくりする部分もあると思います。 学校説明会は13:00〜16:00ですが、その中の後半でお話しします。 入学したい訳ではないけど、話は聞きたいという方も歓迎ですよ(笑)。 2015年2月1日(日)... More

「つくる」と「つかう」をつなぐ人、「つくる」を伝える人の重要さ

手仕事のものづくりに興味がある人は、全国各地で開催されているクラフトフェアなどに行かれたことがある人も多いのではないでしょうか?現在、びっくりするくらい多くの「クラフトフェア」と名がつくイベントがあります。その中でも有名なものとして10月に千葉県市川市で開催される「工房からの風」があります。 森林文化アカデミーのものづくり講座も昨年10月に学生と見学に行きました。その中で誰もが驚いたこととして「会場の一体感」「作家同士の連帯感」といったほかのクラフトフェアでは見られない”空気”でした。これはぜひその仕掛け人に話を聞いてみたい、ということで、「ものづくりと仕組みづくりゼミ」という授業で「工房からの風」のディレクターでありヒナタノオト... More

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