いま、岐阜県中津川市で大量のクリの板を人力で剥ぐ(へぐ)作業が進行中です。市内にある地歌舞伎の芝居小屋「かしも明治座」で石置板葺屋根を復元する工事が行われており、長さ45センチ、幅7~8センチ、厚さ6~9ミリのクリの板がなんと8~10万枚も必要なのだそうです。8月末までにすべて完成させる必要があるそうですが、うまくへげないために苦労されており、まだ完成は1割ほどとのこと。
写真提供:中島創造さん(中島工務店勤務、森林文化アカデミー卒業生) |
このため中津川市の加子母総合事務所の企画で、3/24(火)に高山市の「飛騨の里」で板へぎの講習会が行われることになりました。飛騨では昔からクリやネズコなどの榑板で屋根が葺かれており、飛騨の里では職人さんによる実演も行われているためです。講習会では88歳の山口末造さんが技術指導をされるとのことです。
ところでクリのへぎ板と言えば、グリーンウッドワーク。森林文化アカデミーの椅子づくり講座では、ちょうど同じぐらいのサイズの板をへぎ、背もたれに使っています。こちらも勉強になるし、こちらから何かお手伝いできるかもしれないと思い、まずは高山での講習会に参加させていただくことにしました。
かしも明治座、私も地歌舞伎を観に行ったことがありますが、素晴らしい建物です。グリーンウッドワークの技術が何かお役に立てば良いのですが。
(2013年撮影) |
(2013年撮影) |
講習会は以下の通りだそうです。関心ある方、特に今後お手伝いできそうな方は主催者の方に許可をいただきますので、久津輪までご連絡ください。
日 時 平成27年3月24日(火) 午前9時から12時
会 場 高山市上岡本町1丁目590 飛騨民俗村「飛騨の里」
講 師 飛騨市 古川町 山口末造氏