竹を伐る、竹を使う


 林業を学ぶエンジニア科の若い学生たちを対象に、はじめて竹細工の授業を実施しました。彼らは夏に竹林整備も体験しており、竹を伐ること、使うことを一貫して学んでもらうことにしたのです。ものづくりを学ぶ学生との合同授業です。
 この授業、森林文化アカデミー卒業生で長良川鵜飼の鵜籠をつくる職人、鬼頭伸一さんと前西千寿香さんが指導に当たりました。

「節のとこは繊維がこうぐるっと回ってて・・・」

まずは丸竹をヒゴにするのに一苦労。見てる方がドキドキ。

底の「六つ目編み」を開始。CAD図面を用意するのが、さすが元エンジニアの鬼頭さん。

縁のところがいちばん難しい。若きエースの前西さんがお手伝い。

「オメェそうじゃねェだろ、貸してみろ!」優しい鬼頭さんはそんなことは言いません。

ちょっとユニークな形してるけど、よくできました。


 いま、竹は増えすぎて邪魔者扱いされがちですが、こんなに優れた素材であることをこれから林業の現場に出てゆく学生たちに体験してほしい、というのがこの授業のいちばんの思いでした。じっくり2日間竹と向き合って、きっと伝わったと思います。

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